Horse Racing Cafe2号店(仮設)

Horse Racing Cafeの2号店(仮設)的なもの

奈良・京都

 暇なんで奈良・京都に寺社巡礼の旅に行っとりました。一般的には中学時代あたりの修学旅行で行くような場所ですが、出身中学は何故だか知りませんが目的地が岩手(平泉)でしたので奈良は一度も、京都も菊花賞を2度観戦した他は一度も観光なんぞしたことが無い身。そのため、「せっかく日本人に生まれたのだから奈良・京都くらいは行っておかなければならない」とふと思い立ち、奈良・京都の主な観光地全巡りを計画、そして4日間かけて踏破してまいりました(ついでに京都記念なんかも観戦したり)。
 感想なんかは本当にありきたりな観光地に行ったので端折りますが、京都は森見登美彦好きとしてはなかなか感慨深い土地ですた。哲学の道なんぞ歩いているだけで自虐的代理代理戦争を思い出して笑ってしまう。
 てなわけで、携帯からちょくちょくネットをやっていたとはいえ、このごろ一部で流行っている風に言えば「情弱」なのである。待ちに待ったウイポ新作が旧来からのファンからすればポカーンとするものであったり、いつの間にかブラックエンブレムがバランシーンに出走していたりと世間は私なんぞに構わずどんどん進んでいました。帰宅後、待ち受けていたのは4日分の新聞、先週分のアニメ、そして2chの未取得分のログであったことがそれを表しとります。そういう意味では、せっかく約4日間もネットから離れたのだから、これを契機として真人間に戻りたいという気持ちも多少あったりする。
 さて、もともと旅が好きなのでちょくちょく行ったりするのですが、その理由の1つとしてネットに時間を取られることなく、腰を落ち着けてじっくりホテルや移動中に読書をすることができるということもある。そんなわけでこの4日間で日頃読みたくても読めない分を一気に読んでやろうと思い、小説1冊、競馬関係2冊、ラノベ1冊持っていったものの結局のところは半分の2冊しか読みきれず、少々情けない結果に。ちなみに何とか読みきれたうちの1冊がこれ

ミスター・ジャパンカップと呼ばれた男―異端の挑戦

ミスター・ジャパンカップと呼ばれた男―異端の挑戦

 早くも2009年度のJRA賞馬事文化賞の有力候補でもあるらしい。まあ、作中でも触れられているように、非常に〝官僚的〟であるJRAにとって自組織内部のある個人(もう退職したとはいえ)にスポットを当てた本に果たして賞を与えるのだろうかという疑問もありますが、面白いことは面白い。昨今、ジャパンCの価値について云々言われていますが、もう一度ファンにジャパンCというレースが出来たときのワクワク感を取り戻してもらうという意味では、馬事文化賞でもあげた方がいいのかも知れませぬ。
 ちなみに読みきれなかったうちの1冊はこれ 競馬本に8000円は出せまへん…ということで大学図書館で借りる。日本に競馬というものが持ち込まれた明治時代の競馬とそれを取り巻く社会状況を関連させるなど、面白い本であることは間違いない(まだ半分も読んでいないですが)。しかしそれ以上に700ページ超あるというそのボリュームが示すように旅行に持っていくには少々重すぎた…。この本のせいで左肩が痛くてたまらないのである。
 そういえば、平安神宮近くにあった京都府立図書館の競馬資料は日本競走馬協会やら国際交流協会刊行の本が揃っているなど、なかなかの品揃えでした。その点は京都府民が羨ましく感じられたり。