Horse Racing Cafe2号店(仮設)

Horse Racing Cafeの2号店(仮設)的なもの

信じる者と信じない者

 ヴィクトリー頑張ったね。今年度のPOGで一位指名していたのでオジサン大満足ですよ(ホウオー買っていたけれど)。
 結局、レースの明暗を分けたのは色々な所で語られているようにレース中盤に12.3を3回刻んだことにあると思うのだが、その前の11.6という中山2000mにしてはかなり早いラップを刻んだ部分にも一つの要因があるかと。この11.6の部分はヴィクトリーがハナを奪って後続をある程度突き放したラップであるが、ハナを奪って変にペースを落としたりせず11.6というラップを刻み、その後ペースを緩めるという選択をした勝春、本当にGJである。これが出来るなら何で今までGⅠ勝てなかったんだよと言いたくなるくらい。もちろん、12.3を3回刻めたのは後ろで有力勢が牽制しあっていたり、直線に脚を溜めるためには動けない場所で刻まれたラップであることなど他馬にも大きく依存した結果であるのだが、これで最後まで粘りきるのだから勝春はヴィクトリーに対してある程度持久力に対して自信を抱いてもいいんじゃないかと。ダービーになると気性の占める問題が増えるだけに微妙なところだが、皐月賞で上位入線した馬の中ではフサイチホウオーに次ぐ距離適正なのではないかとも。残るは別路線組と比べるだけでダービーの頂は見えてきたようにも感じる。
 サンツェッペリンはここで勝たなきゃいけない競馬だったでしょ。某電脳予想家が京成杯最強説を3月のトライアル戦線で唱えていたのを、冗談ぽく本番でも言い合っていたものだが・・・。ただ、サンツェが一旦ヴィクトリーを交わしたにも拘らず再び差されたのを見るとペースを握った馬と握れなかった馬の差が出たとかそういうわけではなく、底力の差という非常に便利だが曖昧でもある言葉を使って表すしかないようにも。それはヴィクトリーが産まれてから皐月賞までに受けてきたケアとサンツェが受けてきたものとの差がここで出てしまったとも言えるかも。
 ホウオーは完全に1枠引いた時点で内を上手く捌いて抜けてくることを選択すると思いきや、まさかの外差し。スタート後の動きを見る限り、アンカツは最初っからそう腹を括っていたのだろうが、外野から見れば皐月賞を勝つための騎乗ではなく、ダービーを勝つための騎乗に見えたことも事実。陣営は皐月賞にも全力投球的なニュアンスを見せていた通り、仕上がり自体は共同通信杯時とは雲泥の差。パドック1週見ただけでホウオーは負けないと思わせた仕上げだけにね。
 オーラ・ココナッツの弥生賞組は正直言ってデキ落ち。弥生賞のレース自体も以前指摘したようにマイラー色濃厚なレースだっただけに弥生賞組軽視していたが、それを抜きにしてもパドックでの気配も悪かった。オーラにしても脚は前走以上のものを繰り出しているが、反応がイマイチ(というか、前走は中盤が弛んでいたから追走にも手間取らなかった気も)。ココナッツは大外を引いた時点で吉田兄の中山2000mの引き出しの乏しさを踏まえると勝ってはいけない馬だった。ナムラマースはハッキリ言ってこういうレースは合わない。若い藤岡にはもう少し積極的に乗ることを期待していたのだが、かなり保守的な騎乗。その年でそんな保守的に乗ってどうすんのよと小一時間問い詰めたい