Horse Racing Cafe2号店(仮設)

Horse Racing Cafeの2号店(仮設)的なもの

03年の凱旋門賞勝ち馬は何でしょう?

 とはいっても、スピードシンボリの10着誤報事件のように勝ち馬自体が違っているというわけでもなく、ただ単にDalakhaniの名前が先日の追いコンで中々出てこなかったというだけ(今思えば、Dalakhaniが出てくる追いコンってどうなんだという話ですが)。Dalakhaniは成績自体は9戦8勝2着1回とほぼパーフェクトな戦績から見て取れるように近年の欧州を代表する名馬なわけですが、どうしても影の薄さが付いてまわることが否めない。それは、アガカーン的な3歳戦で実績を残してスタコラさっさな現役生活に起因することは間違いないのだが、同じようにほぼパーフェクトな戦績で引退した00年の凱旋門賞英ダービー勝ち馬のSinndarなんかは同じアガカーンの持ち馬にもかかわらずその凶悪なまでの勝ちっぷりは今でも語り継がれている(一部ではw)。
 この似て非なる2頭のアガカーン生産馬が何故にこんなにまで自分の中で印象に差が開いたのかというと、その勝ちっぷりもあると思うのだが、SinndarがMontjeuという日本競馬の憎き敵を完膚なきまでに叩きのめしたという強烈さを持っていたのに対し、Dalakhaniは全くといっていいほど日本馬と関わりが無かったということが強いと思う。ここ10年ほどの凱旋門賞勝ち馬をずらーっと挙げてみても、97年Peintre Celebreは後のJC勝ち馬ピルサドスキーを5馬身千切ったことで日本でも評判になりその後リース種牡馬として来日も果たしている、98年Sagamixは翌年日本から遠征したエルコンドルパサーに叩きのめされ近年最弱の凱旋門賞馬として有名、99年Montjeuは言わずもがなだし、01年Sakheeは武豊がSagacityで挑戦したことも話題になり、何より翌年ドバイワールドカップでデジタルの最大のライバルとして取り上げられた。02年のMarienbardにはマンハッタンカフェの挑戦があったし、04年Bagoはタップの突撃遠征が盛り上げた。何よりも05年、06年はディープインパクトという一頭のサラブレッドのおかげで凱旋門賞やBCといった大レースどころか各ステップレースの勝ち馬まで日本で有名になったほど(今でもShiroccoとか一般ファンが覚えているかといわれると疑問だが)。
 こうしてみると、海外競馬であっても日本競馬との関わりを見つけられない馬を探す方が難しいほど日本競馬が海外で存在感を示していると改めて実感させられるな(相変わらず我ながら下手な締め方だ)