Horse Racing Cafe2号店(仮設)

Horse Racing Cafeの2号店(仮設)的なもの

短距離路線って何ですか?

 さすがに今回の高松宮記念を見ていたらもうスプリント路線ってGⅠ以外は必要ないんじゃないのかな〜とも思ってしまった。去年の高松宮記念でスプリント経験が全く無いオレハマッテルゼ−ラインクラフトで決まった時も感じたことであるのだが、今年もスズカフェニックスペールギュントと1200m未経験馬でワン・ツーフィニッシュされてしまうとさすがに恒常的に行われているスプリント重賞の価値に疑問符(今更かよという意見もあると思いますが)。こういった事態になってしまうのも、日本競馬においては中長距離路線に一番強い馬が集まり、続いてマイル、そして3段落ちくらいでスプリント路線といった流れになっている影響が強いと思うのだが、それは生産者の意識(特に社台)が中長距離(とうかクラシック)を向いていることが大きな要因。JRAはその意識をほんの僅かでも1200mにも向けようと考えて、昨年北九州記念&京阪杯のスプリント重賞化やサマー・スプリント・シリーズを行ったと思うのだが、正直競走馬の質が伴っていない時点で重賞の量だけを増やしたところで一つ一つの重賞の内容が薄まってさらに売り上げが落ちるだけだと思うのだが(素人考え?)。
 JRAは今後もスプリント路線を盛り上げていくつもりであるのならば、大井よろしく海外からの移籍馬を認めるなり(今、JRAでは馬余りだけれど)、施行時期を考えるなどそろそろ今までの小手先の対応のみならず、抜本的な変革を行う必要があるのではないかと(上記した去年の変革が抜本的改革だと言われればそれまでだが)。移籍馬を認めることでスプリント路線のレベルがすぐに上がるとも思わないが、手薄なカテゴリーの補強にはなるだろう。また、スプリントGⅠの施行時期を開幕週なり2週目に変えることによって馬場差がなくなり純粋なスピード勝負になることで他のスプリント重賞と関連性が出来る。JRAはスプリント路線強化を生産者に対して重賞レース増という分かりやすいニンジンをぶら下げて奨励したところで高松宮記念を制したのは3年連続でサンデーサイレンス産駒、スプリンターズSは2年連続で外国馬。偉大なるスプリンターのサクラバクシンオー産駒はショウナンカンプ高松宮記念を制したのみ、タイキシャトルメイショウボーラーでの2着が最高、春秋スプリントGⅠを制したトロットスターはあろうことか韓国送りにされてしまった。これじゃー今までの流れはチョットやそっとでは変わらないだろう。サンデー亡き後、これから種牡馬もさらにカテゴライズ化されてくると思うのだが、それにしても長距離と並んで専門的分野とされる短距離スプリント路線においてスプリント系種牡馬の不振は痛い。これでは結局、今後もスプリント路線は中距離・マイル路線からの都落ちや凶悪な外国馬に圧倒される未来しか見えてこないんじゃないかと。