Belmont Stakes

　かつてここまでレース前の期待とレース後の落胆の落差が凄まじかったレースがあるか？と思うくらいのレースだった。きょうだい3連覇という大記録を目指したカジノドライヴはゲートまでたどり着くことができなかった。30年振りの三冠制覇を目指したBig Brownは競走中止。結果的に三冠という壁の高さを再認識させる馬の1頭にBig Brownも並ぶことになってしまったか。
　この15年で6頭の二冠馬がこのベルモントの地で苦杯をなめる結果となってきた。二冠馬を破った馬の中にはVictory GallopやLemon Drop Kidといったその後も活躍したタイプからSaravaのように結果を出せなかったタイプまで様々だ。今年の場合どうも、タイムといいDa' TaraはSaravaの姿がダブって仕方がないのが気にかかる。Big BrownについてはR.Dutrow Jr調教師や共同オーナーのIEAHステーブルは検査をして何も問題が無ければBig Brownは現役続行し、Traversに向けて調整していくと述べている。しかし、すでに種牡馬として5000万ドルの値段が示されていることを鑑みるに今後のこの馬がターフに戻ってくる姿を見ることができる可能性は低いのではなかろうか。