Horse Racing Cafe2号店(仮設)

Horse Racing Cafeの2号店(仮設)的なもの

自分用メモ2全面書き換え

 以前のメモはちょっと適当にやりすぎてしまったと自己反省。削除して0からやってやろうかと思ったが、コメントを付けてくださった方に悪い気がするので記事の全面書き換えということで対応。まあ、某誌ではたまにあること。  
 いよいよ、今週末からJRAが社運を賭けたに違いないメイクデビュー(笑)がスタート。2009年の日本ダービーに向けた2歳馬たちの長い長い戦いが始まるわけだが、いきなり開幕週阪神1600に関東馬ショウナンサミットが謎の遠征。ある意味、今年未勝利の高橋成厩舎よりも迷走しているとも言える今年の大久保洋吉厩舎なのだが、それを象徴するかのように2歳馬も迷走スタート。正直、洋吉からは1頭も指名せず本当によかった。
 で、まだまだ本題には入らず雑記的なことが続きます。今年はドラフトの司会っぽい立場で参加させていただく機会が今のところ二箇所あったわけだが、そこで気付いたこととして、「早期デビュー決定済の馬」の人気がかなり高かったことが挙げられる。二箇所とも「関東馬限定」とか「登録済馬限定」等等、巷で行われているペーパーとしてはかなり制限されたルールの下で行われているので確実性を追求した結果がそこなのかもしれないが、やはり今年のダービー出走状況を見るに取得賞金2000万の馬でも出走できなかったという事態は結構多くのファンにとって衝撃的なものだったと思うのです。何せ、如何わしい短距離重賞ではなく札幌2歳S東スポ杯2歳Sというダービーへと繋がる2歳中距離重賞を勝った馬が出走できなかったのだから(それ以降2頭が賞金を積み重ねることができなかったということもあるけれど)。それを考えると、早めにデビューすることで本賞金を積み重ねる可能性の高い早期デビュー馬の人気が高まったというのも頷ける。だが、馬インフル問題から厳しい入厩制限が存在した昨年と今年を同列に語ってもいいのかなと思う気持ちもあったり。ペーパーに勝つという観点から言えば、早期デビュー組を狙い打つという戦略は正しいが、ダービーを勝つという観点から言えばやはり秋の東京・京都あたりに照準を合わせている馬に惹かれる。
 そして、相変わらずの社台グループ馬大人気である。もちろん、どのペーパー本を見ても社台馬の出来は他の育成所や静内あたりの産地馬体検査組と比べると抜けている印象を持つ。だけれど、1年経った後の成績を見てみるとそこまで差があるのか?とも思えるのも確か。ご存知のように、ここ3年の日本ダービー馬は非社台馬であり、今年の日本ダービー掲示板で社台生産馬はブラックシェルが辛うじて3着に載ったのみ(笑顔独占は社台育成)。これを省みるに、血統というか育ちの良さがダイレクトに競争成績に反映される気がする(あくまで私見)牝馬に関しては社台良血牝馬中心という戦法は正しいのかもしれないが、牡馬に関してはそこまで「社台」というブランドにこだわる必要がないというのが考えが浮かんでくる。それを後押しするのが、今年に入ってから08クラシック世代における牝馬重賞は社台生産牝馬が圧倒的に強かったが、牡馬路線重賞に関して言うなら社台生産馬が勝ったのはキャプテントゥーレ皐月賞アドマイヤコマンド青葉賞のみだという事実。牝馬は社台グループ中心でもいいが、牡馬に関しては社台グループという枠に必ずしもこだわる必要はないんじゃないのとの結論に至る。
 で、何でこんなに毎年毎年社台グループのお馬さんって人気があるんだろうとついでにちょっと簡単に考えて見た。
 一つには圧倒的な実績からくる安心感がある。特に「ダービーを勝てば少なくとも負け組になることはない」という一般的なPOGというゲームの特性上、ここ3年は取り逃しているものの10年間で日本ダービー6勝という実績は、社台グループの馬を無視するということは出来ない構造になっているとも言えるし、単に確立の問題にしても1000頭足らずの社台グループをちょっと狙い撃ちするだけで、日高にいるどこの馬の骨かも分からないような競走馬7000頭指名するよりもグッとダービー馬への近い道なのだとも言える。
 二つには競馬本不況にあって毎年毎年コンスタントに売れるPOG本はそうした業界にとってメシアだということ(言いすぎか)。そのため、あまりにも2歳馬について過激なことを書きすぎ、翌年出入り禁止で取材が出来なくなっては困るという大人の事情がチラホラ見え隠れするのである。そうなると、自然に太鼓持ちみたいな記事が多くなるし、影響力の高い牧場に関しては自然と褒める記事が多くなる。よって、実際に牧場での動きを見ることができる一部の人とは違い、牧場のコメントやら血統で考えるしかない一般人はそうした「情報」に右往左往することになる。
 そして、上でもチラッと書いたが社台グループ馬はとにかく見栄えがする。見栄えがする良血馬が多い→人気高騰という循環になるわけです。だが、別に見栄えがいい馬=走るってわけでもない。その方程式が成り立つんだったら、サイレンスゴールドなんかはディープインパクトを退けてGⅠ10勝できました。セレクトセール開始後の社台において向上した「馬を美しく見せる技術」というのは「馬を高く売る技術」とはほぼイコールでも、「馬を早く走らせる技術」に必ずしも繋がるとは限らないことを写真ないしDVDで2歳馬を見るときは気をつけるべきなのです。

 とりあえず、こんなことを意識して今シーズンは馬を選んだ。疲れた。。